最近、医療従事者にとても人気の資格である「呼吸療法認定士」。
試験までの流れがいまいちよく分かんない
公式サイト見ても分かりづらいな…
そんな思いをお持ちの人も多いのではないでしょうか?
じつは呼吸療法認定士の資格を得るためには、時間と手間(お金も…)がとてもかかります。
しかも申し込みの注意点を知らないと、受験すらできない可能性が高くなってしまうのです!
そこで今回は、実際に受験して合格した私が試験の申請から受験までの流れや注意点をまとめてみました。
受験を考えている人は、ぜひこの記事を読んで参考にしてくださいね。
この記事はこんな方におすすめ
- 呼吸療法認定試験を受験したい人
- 受験しようか悩んでいる人
- 申請から受験までの流れがいまいち分からない人
呼吸療法認定士になるまでの流れを把握しよう
「呼吸療法士になる!」と決意し、受験して合格認定証を受け取るまでに1年以上はかかります。
申請資格であるポイントを取得したり、受験する前に東京で講習を受ける必要があることなどが理由です。
試験を受けて合格するまでの流れを見てみましょう。
- 呼吸療法認定士の受験を決意!
- 講習または学会などを受講して、申請資格の12.5点を取得する
- 2月:Emailを登録(登録期間が決まっている)
- 3月:申請書類をダウンロード・作成する
- 4月:郵便局の開店と同時に申請書類を送付する
- 6月:申請が通ったら講習会の案内・手続き書類が届く/入金する
- 8月:ID/パスワード/テキスト届く
- 8〜9月:東京で2日間の認定講習会に参加、またはeラーニングを受講する
- 10月:試験の申し込み書類を送付する
- 11月:受験票が届く
- 11月:東京で受験する
- 12月:合否の通知が届く
- 翌年1月:合格したら認定登録の書類を送付する
- 翌年3月:認定証が自宅に届く
私が受験したのは何年の前になるので、多少の変更があるかもしれません。
働きながら勉強したり、東京へ行くのは大変です。
計画的にすすめていきたいですね。
1、受験資格を得るために講習会に参加しよう
試験の申請をする前に、自分に申請する資格があるのかを確認しなければなりません。
まず始めに、受験できる職種であり経験年数を満たしているかを確認します。
看護師 2年以上
准看護師 3年以上
臨床工学技士 2年以上
理学療法士 2年以上
作業療法士 2年以上
上記をクリアしていたら、次のステップです。
申請時から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会等に出席し、12.5点以上の点数を取得する必要があります。
認定委員会が認める学会や講習会は、頻繁に行われているわけではありません。
そのため、受験を決めたらすぐにポイントを取得できる講習会や学会を探すことが大切です。
私は受験を決意したのが申請ギリギリだったため、わざわざ大阪から広島の学会に参加することになりました
講習や学会を受講したら発行される「受講証・修了証」はなくさないように保管しておいてくださいね。申請で必要となります。
認定委員会が認める学会や講習会についてはこちらをクリック
> 認定委員会の認めた学会及び講習会
2、申請書類の入手方法はパソコンからダウンロードのみ
12.5点を取得できたら、次は申請のためのEメールを登録し、書類をパソコンからダウンロードする必要があります。
ここで注意することは、申請書類はダウンロード可能な期間が決まっているということです。
その期間より前や後はダウンロードできません。
ダウンロード書類は3点あります。
- 認定審査申請書
- 実務経験証明書
- 封筒貼り付け用紙
この3つに加えて、「受講証・修了証」や「資格を有する免許のコピー」「本人確認書類のコピー」などが必要となります。
また実務経験証明書は、勤め先の公印が必要となりますので早めに上司に提出するようにしてくださいね。
3、受験できるかどうかは、申し込み期間初日の数十分が勝負!
申請書類をダウンロードできたら、8月に東京で開催される認定講習会、または9月にあるeラーニングを受講するための申請をします。
しかし、この申請がなかなか大変!
試験のスタートラインに立つための勝負どころです。
その理由は、講習会受講には定員が決まっており、申請書類の先着順となっているから。
定員の枠に入るためには8時に開店する郵便局に早朝から並び、開店とともに特定記録郵便物で送付する必要があるのです。
申請書類送付の流れはこちら↓
- 申請期間初日の朝に郵便局に行けるように、“仕事の休み希望”を出しておく
- 事前に朝8時にあく郵便局を調べておく
- 申請期間初日の8時開店までに、郵便局に行って窓口に並ぶ
- 窓口で、特定記録郵便で送付する
こんな感じです。
何時に定員に達するか分かりませんが、知り合いは10時頃の提出ではすでに締め切られており返送されてきた、という人もいます。
噂によると8時30分でもだめだったとか…(あくまでも噂です)
それだけ希望者が多いということなんですね。
私が申請したときは、郵便局に7時過ぎには到着しました。
それでも窓口前にはすでに多くの人が並んでいましたが、引受時間8時15分前後で送付することができました。
郵便窓口は午前9時から開くので、午前8時に行くなら「ゆうゆう窓口」になります。
特定記録郵便物差出票・受領証は事前に手書きしておくとスムーズです。
(郵便局に置いてあり無料でもらえます)
4、おすすめの勉強方法は「再現過去問集+テキスト」
申請書類の送付が無事に受付されると、6月に講習の案内が自宅に届きます。
8月にテキストが届くまで間が空きますが、早めからボチボチでいいので勉強を始めておきましょう。
私はゆっくり勉強を始めてしまい、のちのち後悔しました
私が使っていた参考書を紹介します。
呼吸療法認定士予想問題集:通称、青本。
青本の情報やリアルな口コミが知りたい方はコチラ
私の勉強法は「青本を何周も繰り返し解く」という勉強法だったんですが、勉強始めたての頃は【再現過去問集】の方がオススメです。
有資格者の私イチオシの勉強法はコチラ
8月に認定委員会から分厚いテキストが届きます。
試験範囲も広く、内容も難しいです。
もし勉強しないまま講習会に参加したら、講師の話している意味が分からずボーッと過ごす羽目になります。(←私w)
講習会を受ける前にはある程度、勉強を進めておくことを心の底からオススメします。
5、認定講習会の終了後、試験の申し込みは早めにしよう
8〜9月の認定講習(eラーニング)が終わったら、ここでやっと呼吸療法認定試験の受験資格が得られました。
認定講習会が終了すると、会場で試験の申し込み用紙が配られます。(eラーニングの人は郵送されるのかな?)
先着順ではないので、期間内に書類を送付すれば大丈夫です。
しかし申し込みを後回しにしておくと、日々の仕事や用事に終われて忘れる人もいるかもしれないので、すぐに申し込みをして受験代を振り込むことをおすすめします。
6、いよいよ呼吸療法認定士の試験当日です
ここまできたら、今まで積み重ねてきた努力を自信に変えて受験するのみです。
あえて注意点をいうならば、昼ご飯は自宅(ホテル)近くで調達していく、ということです。
試験会場の大学の近くにコンビニはありますが、なんせ受験される人が多いのですぐに品切れになります。
最寄駅前も受験者で混雑しているので、あらかじめ別の場所で購入しておくといいです。
また朝ご飯付きのホテルに前泊した人は、同じホテルにもたくさん受験者がいることを念頭に入れて、朝ご飯は早めに食べに行きましょう。
というのも私が泊まったホテルは受験者が多くて、朝食会場へ早めに向かってもすでに長蛇の列だったからです。
時間にも心にも余裕をもちたいですよね
7、憧れの呼吸療法認定士まであと少し!認定登録を忘れずに。
11月に試験を受けたら、12月下旬に合否の通知が届きます。
合格だったら一緒に認定登録手続きの書類が同封されているので、期間内に認定登録の必要書類を送付する必要があります。
無事に認定登録が済むと3月に認定証が交付されます。
さいごに:呼吸療法認定士に合格して知識と自信を手に入れよう
合格までの道のりは長いですが、その分合格したときの喜びはとても大きいです。
試験勉強するなかで、呼吸の基礎知識を再確認できたり、新たな知識を取得することができます。
苦手意識のあった人工呼吸器に抵抗が少なくなったり、後輩への指導に自信が持てたりと、臨床で働くうえでのメリットはたくさんありました。
高齢社会になりつつある今、呼吸療法はさまざまな場面で需要が高くなっています。
興味のある人は、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
長くなりましたが、少しでも参考になりましたら嬉しいです
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