国試が近づくにつれて、緊張が止まらない…
緊張で試験に失敗したらどうしよう…
そんな思いをお持ちの受験生は多いのではないでしょうか。
テストや受験などの大事なときに、普段の力が出せない人がいるのは事実です。
オリンピックに出場するようなプロアスリートでも、「優勝間違いなし」と言われていた選手が、普段の力を出せずに負けてしまうことがありますよね。
「心技体(しんぎたい)」という言葉があって、スポーツの世界でも技術や体力だけではなく、最近ではメンタル(心の)トレーニングを取り入れることが当たり前になってきています。
今回は、国家試験や受験などで力を出し切るためのメンタルレーニングについてのお話です。
- 本番で実力が発揮できない人
- このところ勉強に集中できない人
- 国試に合格できるか不安でいっぱいの人
しっかり勉強をした上にメンタルトレーニングをやれば、国試当日が楽しみになってくるかもしれませんよ♩
誰でもできるメンタルトレーニングといえば「イメトレ」
メンタルトレーニングってどんなことするの?難しい?
メンタルトレーニングと言われてもイメージがわかず、難しそうだと感じるかもしれませんが、誰でもできる簡単なものもあります。
それは【イメージトレーニング】です。
(以下イメトレ)
イメトレはスポーツ心理学でも研究が進んでいて、科学的に効果が実証されています。
緊張などで力を出しきれない人の多くは、無意識のうちに「負のイメトレ」をしてしまっているんです。
- 「うまくいかなかったら、どうしよう」
- 「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう」
- 「緊張でお腹が痛くなるかもしれない」
- 「国試に落ちたくない」
心配ばかりしていると、脳は負のイメージを繰り返して再生してしまいます。
すると、行動もそちらに引き寄せられてしまうんです。
怖いですよね。
自らの首をしめないようするためにも「成功のイメトレ」をして、その方向に自らを近づけていきましょう。
イメトレの具体的な方法
3つの場面をイメージしましょう。
そしてイメトレを1日たったの5分、継続するだけでOKなんです。
いかに「リアル」にイメージできるか、が最大のポイント!
具体的に説明していきますね
試験当日すべてをイメージ
当日、朝起きてから試験会場に向かって、試験を受け終わるまでのすべてのイメージをします。
- 朝起きて、ご飯を食べている自分
- たくさんの受験生と一緒に電車に揺られ、会場に到着した自分
- 自分の席に座り、ドキドキしながら開始時刻を待つ自分
- スタートの合図で一斉に問題用紙をめくる音が響く教室
- 緊張しながらも、頭は冷静になって問題を解いている自分
- 午前の試験が終了して、急いでトイレに並びに行く自分
- 友達と昼休憩を食べている自分
- 分からない問題があっても、消去法で答えを選べた自分
- 早めに終わって、入念に見直しをしている自分
- 終了の合図で感じる手応えと達成感
朝起きて、どんな気持ちでしたか?
ソワソワしている?
緊張して泣きそう?
できるだけリアルな場面や感情を思い描いてみると、イメトレでもドキドキしてきます。
これを、試験当日まで毎日のようにイメージしていく、たったこれだけ。
じつは脳って、現実とイメージの区別がつきにくい性質があります。
何度もそのシーンをイメージしていると、脳の記憶(潜在意識)には「体験したこと」として保存されるんです。
つまりイメトレすることによって、脳の中では「初めての経験」ではなく「何度も体験していること」となるのです。
初めて通る道は緊張するけど、慣れた道では緊張しませんよね。
過度な緊張やプレッシャーで「本番に弱い自分」にならないためには、イメトレはとても効果的なんです。
本番である試験中をイメージ
試験中の自分をイメージします。
ここでのコツは1つ。
「試験中にこうなったら、ちょっとイヤだな」
と思う状況をリアルに複数パターン、イメージしておくことです。
これはあくまで、「試験本番で実際にそうなったときの心理的な動揺を減らす」ことが目的です。
例えばこんな感じ。
- 座った椅子と机の高さが合わない
- 寒い足元
- 教室に響く鉛筆のカリカリ音が気になる
- 試験中にトイレに行きたくなった
- 隣の人の貧乏ゆすりが気になる
- 自分の鼻水が止まらない
- お腹が少し痛い気がする
試験本番は、自分の想像以上に神経が張り詰めています。
つまり「普段気にならないことが、めっちゃ気になる!」という状況になる可能性があるんです。
しかしイメトレをして事前に想定することで、「普段は気にならないこと」が試験中に起こっても、動じない心理状態にもっていくことができます。
フフフ。やはりキタか!ちょっと気になるけど予想通りだぜ
みたいな感じになれたらベストですね。
試験終了後の感覚・感情をイメージ
- 「緊張したけどすごく集中して取り組めた!」
- 「試験で普段通りの力をで出し切れた!」
試験終了後の達成感までイメージできれば、成果がかなり上がります。
ここでは、「行動」よりも「感情」をイメージしましょう。
イメージした感情だけで喜びを感じられるようになれば、イメトレの成功です!
国家試験本番でそれ以上の喜びを感じられたら嬉しいですね
イメトレは「1日5分」を継続しよう
イメトレは、いつでもどこでも気がついたときにできます。
時期も、いつからでも大丈夫。
身体を使わないイメトレですが、「リアル」にイメージするとなると、けっこうな集中力を要します。
なので長時間イメトレをして疲労するよりは、たとえば1日5分程度、集中してイメトレを日々継続することが大切です。
何度も繰り返してイメトレすることで、より鮮明にスムーズにイメージすることができるようになります。
さいごに:合格率をあげたいなら「本気」でイメトレをしよう
普段の勉強にプラスして、イメトレを本気ですることができたなら、きっとアナタの大きな武器になります!
合格率は上げたいならこの記事を読んだ今日から、ぜひあなたに合う方法でイメトレをやってみてください。
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